スコアブックをつけよう!

投球に関すること

ここでは投球に関するスコアのつけ方を説明します。
(実際のスコアブックに色は付いていませんが、ここでは便宜上色をつけてあります。)

Fig1
緑の欄は打者の打撃結果、オレンジの欄は一塁ランナーの行動、青の欄は二塁ランナーの行動、黄色の欄は三塁ランナーの行動を書き込みます。
つまり、ランナーが進んだら該当の欄には何かが書き込まれなければいけない、ということです。理由もなくランナーは進塁できませんので・・・。(^^;
そして真ん中のピンクの欄にはその打者(あるいは走者)が最終的にどうなったのかを書き込みます。
具体的に言うと『得点』(記号は○)『アウト』(記号はローマ数字)『残塁』(記号はアルファベット小文字筆記体のエル)のいずれかです。最後はこの三つのどれかになるはずですので、この欄に空欄はありえません。

ボールカウント

ボール
ボール
ファウル
ファウル
見逃しストライク
見逃しストライク
空振りストライク
空振りストライク

三振・四死球

三振
三振の場合は、ボールカウントの欄に三つ目のストライクを記録した上で、右下の打撃結果の欄にアルファベットの『K』を書きます。
さらに真ん中の最終結果の欄にローマ数字でアウトカウントを書き込みます。
ワンアウト目ならI、ツーアウト目ならII、スリーアウト目ならIII、という要領です。
振り逃げ
第三ストライクが宣告されても打者がアウトにならないことがあります。
いわゆる『振り逃げ』です。
走者が一塁にいないか、あるいはいても二死であれば、第三ストライクと宣告された投球を捕手が捕球できなかった場合には打者は走者になることができます。
『振り逃げ』と呼ばれますが、別に振らなくても構いません。
この場合は、第三ストライクを記入したうえで、打撃結果欄に『逆さまのK』を書き、責任が投手にある場合には『W』(または『WP』)、捕手にある場合には『P』(または『PB』)を小さく書いておきます。
さらに、進塁を示す線を引いておきます。
スリーバント失敗
スリーバント失敗も記録上は三振になります。
記号は『K』の右上に小さく『3』を書いておきます。
四球
四球は、第四ボールを書き込んだ上で、打撃結果欄にアルファベットの『B』を書き、進塁を示す線を引きます。
ちなみに『フォアボール』は和製英語で、正確には『Base On Balls』と言います。
真ん中の『l(アルファベット筆記体のエル)』はこのランナーが結果的に残塁になったことを表しています。
故意四球
故意四球(敬遠のフォアボール)は『B』をカッコで囲みます。
故意四球か、そうでないかの判断は第四ボールで行います。
例えば、カウント2-3まで普通に勝負していても、第四ボールで捕手が立上がり、投手が明らかなボールを投げたらそれは故意四球と判定します。
死球
死球(いわゆる『デッドボール』)は『DB』と書きます。
この場合には死球となったボールのカウントは書きません。
図はカウント2-2から死球になった場合です。第二ストライクの次に投じた球が死球となったものです。
ちなみにこの『デッドボール』という呼び名は、正しい英語ではあるのですが意味が違います。
『デッドボール』とは、ルールによってプレイが一時中断されたためにプレイから外された(ボールデッドになった)ボールそのもののことで、ファウルになったボールや死球になった後のボールなどがこれにあたります。
正しくは『死球』=『Hit By Pitch』です。
また、バウンドしない投球がストライクゾーンで打者に触れた時と、打者が投球を避けないでこれに触れた時は死球にならず、前者の場合は『ストライク』、後者でそれがストライクゾーンの外だった場合には『ボール』と判定します。